赤ちゃんを産むのって、初めてでも二回目以降でもドキドキしますよね。
赤ちゃんを産むという大仕事を終えても、ママはゆっくり休むことができません。
授乳をしたり、おむつを替えたり…昼夜関係ない赤ちゃんのお世話が始まります。
自然分娩でも帝王切開でも、出産後は数日間産婦人科に入院することになりますが…。
大部屋と個室、どちらを希望していますか?
産婦人科で分娩の予約をすると、大部屋と個室のどちらがいいか希望を聞かれることになると思います。(病院によっては、出産当日に聞かれる場合もありますが…)
大部屋と個室のどちらがいいのか迷っているあなたのために、それぞれのメリットとデメリットをまとめてみました。
出産で入院!大部屋と個室、どちらを選ぶのが正解?
大部屋のメリット
費用が安い
大部屋のメリットは、とにかく費用が安くすむこと!
これが最大のメリットですよね。
出産にはただでさえお金がかかります。
個室を希望すると、入院費用がかなり跳ね上がります。
個室を選んだことでかかる費用は当然保険が適用されませんから、全額自己負担です。
少しでも出産費用を安く抑えたい場合は、大部屋を選ぶべきですね。
混んでいなければ大部屋でも個室状態に!?
病院の大部屋と言えば、常に誰かと同じ部屋で過ごさなくてはならないイメージですよね。
でも実は、同時期に入院する人がいなければ、大部屋でも貸し切り状態で入院生活を送れる可能性があります。
私が出産で大部屋に入院した時は、2日間は1人で大部屋を独占できました!
差額を支払っていないのに個室のような生活ができて、かなり快適でしたよ。
同室のママと仲良くなれれば気が楽になる
出産を終えて入院しているママたちは、いわゆる同じ境遇の戦友のようなもの。
大部屋で一緒に入院していたママと仲良くなり、その後もずっとママ友として付き合い続けているという話は結構聞きます。
人見知りするタイプでなければ、大部屋はママ友づくりの大チャンス!
慣れない赤ちゃんのお世話で気が滅入りそうになっても、ママ同士でちょっと雑談するだけでも気がまぎれます。
他のママと助産師さんの会話からヒントが得られる
出産後の入院生活では、何度も助産師さんと話す機会があります。
困ったことや不安なことがあればその都度相談できるのですが、不安なことやわからないことのすべてを聞くことは結構難しいものです。
大部屋にいると、他のママが助産師さんに何か相談している話し声が聞こえてきます。
実はこれがかなり参考になるんです!
助産師さんが他のママにアドバイスしているのを聞いて『なるほど、こんな時はそうすればいいのか!覚えておこう』と何度思ったことか!
実際に自分が直面してみないとわからないような疑問でも、他のママを通して疑似体験できるので勉強になります。
また、他のママが赤ちゃんにどんな声かけをしているのかも参考になりますよ。
大部屋のデメリット
自分の子も他人の子も泣き声が気になる
出産後のママは、とにかく疲れ切っていてへとへと。
大部屋にいると、自分の赤ちゃんだけではなく、他の赤ちゃんの泣き声も気になるのでなかなか眠れなかったりします。
授乳室が病室のほかに設けられているような病院だったら、まだいいのかもしれませんが…。
また、自分の赤ちゃんが泣いた時も、他のママに迷惑をかけたくなくてとっても焦ってしまいます。
見舞客が来てもゆっくり話せない
入院していると、家族や友人がお見舞いにきますよね。
大部屋にいると、話し声がうるさくないか気になったり、そもそも座ってもらえるようなスペースがなかったりして、見舞客とゆっくり話すことが難しいです。
家族以外の面会が禁止されているような病院であれば、さほど気を遣わなくてすむかもしれませんが…。
友人や会社の同僚などがお見舞いに来ることが予想される場合は、大部屋は避けた方がいいかもしれません。
あまりうるさいと、同室の方からクレームが入ることがあります。
物音が気になるし、自分も気を遣う
大部屋に入院していると、咳やくしゃみなどの生活音、荷物を整理する時の音などがかなり気になってしまいます。
人の立てる音がうるさく感じたり、逆に自分が音を立てないように気を遣いすぎてしまって疲れてしまうかも。
神経質なタイプの方だと、大部屋はストレスが溜まりやすい環境です。
個室のメリット
ゆっくり静かに過ごすことができる
個室の最大の魅力は、誰にも気兼ねなくゆっくり静かに過ごせること。
とにかく静かなので、自宅にいる時のようにリラックスして過ごせます。
出産後の疲れを癒したい!入院中くらいはゆっくりしたい!という場合は個室を選ぶと快適です。
プライバシーも守られますし、ゆったりした気持ちで入院生活を送ることができます。
赤ちゃんが泣いても他の人に迷惑がかからない
赤ちゃんが泣いても、『すぐに泣き止ませなくては他の人に迷惑がかかる!』と焦らなくていいのも個室の魅力のひとつ。
ママがゆったりした気持ちで赤ちゃんに向き合えるので、赤ちゃんもゆったりと受け止めてくれる好循環なんです。
見舞客と気兼ねなく話せる
たいていの個室には、来客用の椅子が備え付けてあります。
大部屋よりもスペースが広いので、数人でお見舞いに来られても全員立ちっぱなしだったり居場所がない…という事態になりにくいです。
お見舞客が大勢来ることが予想されるなら、気兼ねなく話すために個室を選びましょう。
個室のデメリット
とにかく費用がかかる
個室にすると、一気に入院費用が跳ね上がるのが最大のデメリットですよね。
病院によっては、なんと一日一万円近くかかることもあります!
自然分娩で最短5日、帝王切開だとそれ以上の入院日数になりますから…個室にしただけで軽く数万円は出費が増えることになります。
孤独を感じて不安になる
出産後のママは、寝不足や疲労、ホルモンバランスの乱れから、精神的に不安定になりがち。
個室にひとりでいると孤独感に苛まれてしまうかもしれません。
夜眠る時も、母子同室だと『自分が寝ている間に赤ちゃんに何かがあったらどうしよう』なんて不安になってしまうかも…。
もともと一人で過ごすことにあまり慣れていないママは、個室を選ぶことがかえってストレスになってしまうかもしれません。
個室にも大部屋にも、メリット・デメリットがありますよね。
じゃあ結局どちらを選んだらいいの!?という問題ですが…。
入院する予定の病院について徹底的にリサーチすると、決めやすくなるかもしれませんよ。
どんな点についてリサーチすればいいのか、まとめてみました。
こんな病院なら大部屋を選んでもストレスは少ない!費用も安く済みます
授乳室がある
私が下の子を出産した病院には、病室のほかに授乳室が設けられていました。
赤ちゃんが泣いてしまったら、ママは授乳室に赤ちゃんを連れていきます。
そのため、病室で赤ちゃんが泣き続けているような状況が発生しなかったので、大部屋でもあまりストレスを感じませんでした。
また、授乳室から遠い大部屋を選ぶのが実はオススメ。
自分もちょっと不便ではあるのですが…他のママにとっても授乳室が遠いのは面倒なので、入院希望者がいなくて個室状態をキープできるかもしれませんよ。
上の子のお見舞い・家族以外のお見舞いが禁止されている
感染予防のためなどの理由で、家族以外のお見舞い、上の子のお見舞いが禁止されている病院があります。
そういった病院では、必然的にお見舞いに来る人がかなり少ないですよね。
見舞客が少ないので、大部屋に入っていてもストレスを感じることが少ないです。
見舞客のルールについて、入院前に調べておきましょう。
出産した人と出産前入院の人は絶対同室にならない
出産したママと出産前入院のママが同じ大部屋に入院してしまうと、お互いストレスのもとになります。
切迫流産で動けなくて苦しんでいるママと、出産後のママが同じ部屋にいることを想像してみてください。
…なんだか、お互い気を遣って嫌な気持ちになりますよね。
大部屋で同室になる可能性があるのは出産後のママだけだとわかっているなら、大部屋を選んでも気を遣う場面はかなり少なくなるでしょう。
こんな病院なら個室を選んだ方がストレスフリー
見舞客のチェックがゆるい
病院によっては、見舞客のチェックがほぼないというところがあります。
家族以外も子どももOKで、面会時間もほとんど守られていないような病院だと、大部屋にいるのはかなりストレスが溜まります。
もちろん自分の所にも大勢の知り合いがお見舞いに来る可能性がありますから、この場合は個室を選択しておく方が無難です。
出産した人と出産前入院の人が同室になる可能性がある
先述の通り、出産したママとそれ以外の女性が同室で入院する可能性がある場合は、お互いかなり気を遣ってストレスが溜まります。
事前にわかっている場合は、思い切って個室を選んでしまった方が気が楽かもしれません。
費用を度外視して考えるならば、やっぱり個室を選んだ方がストレスなくゆったり過ごすことができます。
ただし同時期に出産するママがいなかったり、他のママが個室希望者ばかりだった場合は、自分一人で大部屋を使える可能性もあります。
最初は大部屋に入院して、どうしても辛かったら個室に変更してもらうなど、臨機応変に対応するといいですね。
個室費用を少しでも抑えるためには、まずは大部屋で様子を見てみるといいですよ。
産婦人科の口コミは2人以上出産したママに聞くのがリアル!
産婦人科の情報は、やっぱり身近な人の口コミが一番参考になるものです。
実際にその病院で出産したママに聞いてみるのが一番ですが…一番頼りになるのは、2人以上子どもを産んでいて、しかも2か所以上の病院で出産したママです。
A病院でしか出産していないママは、A病院の対応が普通なんだと思い込んでしまいます。
しかしA病院とB病院で出産したママは、A病院はここがよかった・B病院はここがよかったと、あれこれ比較して口コミを教えてくれます。
ひとつの病院しか知らないと、その病院のダメなところが今一つ見えてこないものなんですよね。
なので、身近に2か所以上の病院で出産経験があるママがいたら、ぜひ入院中の話を聞いてみましょう。
とっても参考になりますよ。
私も上の子を産んだ時は『この産院は当たりだった!』と思いましたが…。
別の病院で下の子を産んだ時、『あれ?上の子を産んだ産院は、こんなに手厚くなかったな…。もしかしてハズレだったのかな…』と感じました。
複数の病院での出産経験を経て、初めてどこの病院がいいのかがわかってきますよ。
まとめ
赤ちゃんを出産すると、その日から楽しいながらも辛くて大変な育児の日々が始まります。
正直言って、ゆっくり眠れてあたたかい食事がとれるのは、入院中だけです!
退院したら、誰かがそばで面倒を見てくれない限りはママがひとりで育児を頑張らなくてはいけない状況になってしまう可能性が高いです。
入院中はなるべくストレスを感じることなく、ゆっくり身も心も休めたいですよね。
大部屋と個室のメリット・デメリットを見比べてみて、自分がよりストレスフリーに過ごせそうだと思う方を選んでください。
母子同室の病院の場合、夜は赤ちゃんをナースステーションに預けるなどして、しっかり体を休めてくださいね!